- 同じことを何度も言う・
繰り返す…は、認知症の兆しかもしれません - 同じことを何度も言う・繰り返す原因
- 同じことを何度も繰り返す時の
ご家族様の対処方法 - 同じことを何度も繰り返す
ご利用者様における
当ステーションの役割
同じことを何度も言う・
繰り返す…は、認知症の兆し
かもしれません
繰り返し同じことを言う行動は、認知症の一般的な初期症状の一つです。
これは主に以下の理由により発生します。
- 記憶障害:直前に話した内容を忘れてしまい、何度も同じ話をする。
- 保続:脳の変性により思考の切り替えが難しくなり、同じ言葉や行動を繰り返す。
- 見当識障害:現在の状況を把握できず、日付などを何度も尋ねる。
- 精神的要因:情報処理の難しさから不安を感じ、確認したがるため何度も同じ質問をする。
同じことを何度も言う・
繰り返す原因
加齢による聴覚の変化 | 年齢と共に聴覚が衰え、会話の内容を正しく聞き取れないため、不安から同じことを繰り返すことがあります |
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記憶力の 低下 |
加齢に伴う記憶力の減退で、話したことを忘れやすくなり、「まだ伝えていない」と感じて同じ話をすることがあります |
認知症の 初期症状 |
認知症による記憶障害で、短期間の出来事を忘れ、繰り返し同じ話をすることがあります |
繰り返し同じことを言う原因は、加齢による聴覚や記憶の変化、または認知症の可能性があります。
これらの症状が顕著になった場合には、まずは医療機関で相談してみることをおすすめします。
同じことを何度も繰り返す時のご家族様の対処方法
自然体で接する
自然に接し、落ち着いた雰囲気を作ることで、ご利用者様の感情の安定につながり、ご家族様のストレスも軽減されます。
「周徊(しゅうかい)」は
放置しない
周徊行動は、骨折やけがのリスクがあるため注意が必要です。「15時は家でおやつを食べる」などのルーティーンを設定し、帰宅を促すなどの対策を考えます。
しっかりと行動を観察
行動パターンを把握し、適切なケア方法を見つけるために、日々の行動パターンや興味を示しているものを観察し、問題となる行動を未然に防ぎます。
本人の「これまでの生活」を振り返る
過去の職業や趣味などを振り返り、興味や関心を知ることでケアに活かします。
コミュニケーションの方法を工夫
言葉だけでなく、ジェスチャーや視覚的な方法を取り入れて、コミュニケーションを図ります。
環境を整える
集中しやすい静かな環境を作ることで、不必要な刺激を避けます。
不必要な刺激により、突発的な行動をとることがあります。
無理強いや強引な制止を
しない
記憶力は比較的保たれるとされているため、嫌な記憶も残る可能性があります。
そのため、無理強いや強引な静止などは避けます。
同じことを何度も繰り返す
ご利用者様における
当ステーションの役割
身体状況の正確な把握
認知症は自分の体調を正確に伝えられないことも多くあります。
当ステーションのスタッフは、の全身の状態や精神状況、生活環境の変化などを確認・把握し、異常を早期に発見・対応します。
このようにの状況を把握することで、在宅での生活が問題なく行えるように支援しています。
病気の進行に合わせた
服薬管理
認知症の進行を遅らせる薬を正しく・確実に服用できるように支援します。
お薬カレンダーを用意すれば服用できる方、手渡しであれば服用できる方など、状況はさまざまです。
の状況やご家族様の支援体制を考慮し、その方に合わせた薬の管理方法を提案します。
リハビリテーションや運動によるADLの維持
在宅で、体力や動作を維持して生活するためには、時には他者からの働きかけも必要です。
そのため、リハビリテーションの提供や運動を含む日常活動の維持ができるように働きかけます。
必要に応じて専門職のリハビリテーションも提供します。
家族介護負担の軽減を
図る支援
家族が抱える介護負担を軽減するための支援を行います。
ご家族様の介護負担には、身体的なものだけでなく精神的なものも大きいです。
ご家族様が無理のない範囲で、より介護が行いやすい方法をお伝えします。
また、ご利用者様が繰り返し話す内容の背景を理解し、ご利用者様と家族様のコミュニケーションが円滑に進むように支援します。
お困りごとがある場合は、遠慮なくスタッフへご相談ください。